3回転半 取り戻したい スランプでも「この曲で」
真央ちゃんには、マスコミに振り回されたり、煽り立てられることなく
静かに練習に没頭して欲しい・・・ と願いつつも
こうして新しい記事が出て
少しでも真央ちゃんの近況を知ることができると
やっぱり嬉しいし、安心してしまう。。。
そして、こういった記事を読むたびに思うのが・・・
「真央ちゃんって、本当に男前!!」
「まだパーフェクト(完璧(かんぺき))に演じてないのに
曲を変えるなんて、あり得ないです」
「私は人の心に残るプログラムを演じたい。
この曲で最高の演技をして、一つの作品を作り上げたい」
どこまでも、「自分が求めているもの」に、ブレがない!
オリンピックといえば、「スポーツの祭典」の域を超え
ビッグマネーが動く一大ビジネス。
いろんな思惑がうごめき、真央ちゃんにも
「あーしろ、こーしろ」と、アドバイスという名の「干渉」が
いろいろな方面から出てきているにちがいない。
それを真面目に全部聞き入れていたら
何がなんだかわからなくなって、さらにドツボにはまってしまう。。。
比べるのも甚だ勘違いな話だけど・・・
若かりし頃、ゴルフを始めたばかりの時に
教えたがりなおじさんたちが、いろんなアドバイスをくれたのだけど。
全部を聞き入れていたら、何がなんだかわからなくなってしまい・・・
一人の人のアドバイスを忠実に実践したら、まとまった。。。
なんてこともあったりして。
今の状況で、「求めているものがブレない」というのは
すごく重要なことなんじゃないかなぁ・・・なんて、思うのです。
ただ、真央ちゃんにとって最高の状況を考えてくれているはずの
タラソワさんのアドバイスには、しっかり耳を傾けて欲しいなぁ・・・
「求めているものがブレがなく」とも、必ずしも100%完璧に
自分の状態を客観的に把握できるとも限らないわけで。
時には、客観的に判断して「もらう」ことも、必要なんじゃないかなぁ・・・
なんて思ったりもして。
ジャンプの調子が上がってきて
真央ちゃん自身の中に少し余裕がでてきたら
少し柔軟性も出てくるのかな?
11月の頭から、ジャンナさんも来日してくれているようで。
演技修正、そしてジャンプの調整・・・
すべてすべて上手くいってますように☆
***
初めてともいえる「スランプ」。しかも、満を持して迎えたバンクーバー冬季五輪のシーズン序盤に。その中で浅田真央(中京大)はトリプルアクセル、曲にこだわり続ける。その理由は――。
◇
今、愛知県豊田市の中京大アイスアリーナで滑り込む毎日を送る。得意の3回転半ジャンプ、トリプルアクセルを取り戻すために。
「フランス杯とロシア杯の映像を見て、ジャンプに一番いい時のキレがないと改めて思った。アクセル、そしてフリップをもっと高く、いい形で跳べるようにしたい」
フランス杯は金妍児(キム・ヨナ)(韓国)と大差の2位、ロシア杯は5位で「問題外」と自らジャンプにダメ出しした。アクセルは練習でうまくいっていた。だが、本番になると「助走のコースが乱れた」という。「どうしても(空中で)回りたいという意識が出るとコースが内側に行ったり、ぶれて外側に行ったり。フェンスと垂直に入るのが自分のアクセルなのに」。短期間の修正は難しかった。
11月2日にシャネッタ・フォレ氏が来日した。ロシアのタチアナ・タラソワ・コーチは多忙で来られず、代わりにアシスタントコーチとともに、ショートプログラム(SP)やフリーの細かな修正をしている。
SP、フリーで計3度のトリプルアクセルに挑む気持ちは変わらない。「自分の持っている技で、一番高い得点がもらえる構成。毎日継続してやっていけば、できるもの」と思うからだ。「ジャンプの入り方やステップを直したり。特にステップは45秒あったものを38秒に縮めました」。トリプルアクセルに余裕を持って臨み、SPでその連続ジャンプを確実に決めることを目指す。
曲も変えない。
10月25日の夜のことを明かした。ロシア杯のエキシビションを終え、午後11時から1時間ほどタラソワ・コーチと話し合った。「曲は変えたい?」と尋ねられた。「私はこのプログラムが好きだから、変えるつもりはないです。自分にできる気持ちがあるからやります」と即答した。
「まだパーフェクト(完璧(かんぺき))に演じてないのに変えるなんて、あり得ないです。シーズンオフからこの曲を滑ってきて、もう体に染みこんでいるものをやり直すのは納得できない。一日一日の積み重ねを、無駄にはしたくない」という思いからだ。
実は、フリーで使うラフマニノフの「鐘」には「パーフェクト」との縁がある。ミシェル・クワン(米)。「ミス・パーフェクト」と呼ばれ、世界選手権を5度制した彼女のために、タラソワ・コーチが06年トリノ五輪のフリーで滑るように用意したのが「鐘」だった。だが結局、クワンはトリノ五輪には出場しなかった。「幻の作品」となった曲を、タラソワ・コーチから期待を込めて託されたと、浅田は受け止めている。
「タラソワ先生は今まで、ヤグディン(ソルトレーク五輪男子金メダル)の『仮面の男』や荒川静香さんの『トゥーランドット』など歴史に残るプログラムを作り上げてきた。先生も『鐘』を薦めてくれたし、私は人の心に残るプログラムを演じたい。この曲で最高の演技をして、一つの作品を作り上げたい」
失意のロシア杯から帰国し、成田空港で会見した浅田は「百発百中」という言葉を4回も繰り返した。期待の新星として現れ、15歳でGPファイナルを制したころは「ノーミス」が口癖だった。「パーフェクト」への思いは、19歳になっても、スランプの中でも、ぶれていない。(坂上武司)
◇
<浅田真央の演技修正> プログラム全体に時間的な余裕を作り出して、ジャンプなど各要素をしっかり決めようとしているという。ショートプログラムでは(7)のステップが、フランス杯とロシア杯では45秒だった。それを38秒に短縮し、そのステップより前にある要素を次々とこなさなければならない、という精神的負担を軽くする狙い。ジャンプの入り方やスパイラルなども細かな修正を加えている。演技冒頭には4回転ジャンプなど大技を持ってくる選手が多く、浅田の場合はトリプルアクセルの連続ジャンプ。精神的な余裕が生まれれば大技へ集中しやすくなる、という考えだ。
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