2年目のシーズン。
いろいろな苦難を一番近くで支え、ともに乗り越えてくれ・・・
どんどん強い信頼関係を築き上げ
絆を深めていっている様子に、胸が熱くなります。。。
佐藤コーチ、久美子コーチが隣にいてくれて
本当によかった。。。♪
優勝を争う浅田・鈴木・村上の三つ巴と、世界ジュニア出場をめぐる大混戦
(スポーツナビ 野口美恵氏コラム)
>全日本選手権2011年女子は、例年以上の特別な空気に包まれていた。優勝争いは、母の逝去直後ながら出場を決めた浅田真央と、鈴木明子、村上佳菜子の三つ巴。世界ジュニア選手権の3枠争いは、候補の7選手の実力が拮抗。それぞれが特別なプレッシャーと戦い、フリーでは全24選手がミスをするという、緊張感の張りつめた2日間となった。
■浅田真央への取材陣の“壁”となった佐藤信夫コーチ
ふたを開けば、浅田の5度目の優勝――。優勝決定後、“いつもとは違う特別な思いがあるか”という記者のちょっと意地悪な質問に「うれしいです。(母も)喜んでくれていると思う」と言うと目を潤ませた。大会期間中、浅田が記者の前で声を詰まらせたのはこの瞬間だけ。悲しみの中、どうやって浅田は気持ちを強く演技をまとめられたのか。その裏には佐藤信夫コーチの姿があった。
浅田が出場を決めたのは12日。GPファイナルから帰国後、練習を4日間休んでいた。「欠場は考えなかった」と言い、自ら佐藤に電話して、出場の意思を伝えた。佐藤は「芯の強い人だなと思った」と感じ、浅田には「きちんと気持ちを切り替えて頑張りましょう」とだけ伝えた。
佐藤は決して母の話題に触れないようにした。むしろ不自然なくらいで、「かえって私が気を使い過ぎているのかも」と言う。「普段どおりの練習をさせよう」と佐藤が考えると、浅田も「普段どおりという言葉を大切にしたい」と語り、師弟は同じ気持ちでこの全日本に臨んだ。
非公式練習後、ショート後、フリー後、世界選手権の出場決定後、一夜明け、と浅田は5回のインタビューの場があった。どれも、母のことはタブーという“かん口令”が敷かれた場だ。さらに浅田は、弱音を吐かないのが信条。演技でミスをしても、廊下でいったん泣いて涙を乾かしてから笑顔でメディアの前に現れるような人だ。「母」という言葉を避けて話す様子は、哀悼報道で盛り上がるメディアにとっては消化不良の内容だった。
だからこそ。この大会、佐藤は記者の前に出て、よく喋った。いつもよりも長く、10分でも20分でも。浅田の様子を知りたい取材陣の壁となり、記者が満足するまでとことん取材に応じていたのだ。「カナダから帰国する時は泣いていた?」「練習再開後の真央の様子は?」。浅田にこの手の質問がいかないよう、一手に引き受けていた。
また試合内容についても、浅田は「いつもと違う感じがしましたし、見守られている気がして助けになりました」と言う。そこを佐藤は「実際には、注目されたことで期待に応えないとと思ってプレッシャーを感じていると思う」とフォローする。浅田が演技後「ホッとしました」とテレビの前で笑顔をつくると、佐藤は「ホッとしたということはないと思います。決してテレビに映っている顔どおりではないと思います」と言う。
浅田は決して言い訳をしないが、佐藤はいつもより言葉を駆使してメディアに訴えかけていた。国民が復活劇を期待していること自体が、過度な願いであることを。そして「内心はそっとして置いてほしいというのがあります」と最後に言った。
佐藤は、少しでも普段通りの環境を浅田に与えることで師としての役割を果たした。そして浅田は、佐藤の指導方針通りダブルアクセルを含む優雅な演技で、ショート2位、フリー2位と演技をまとめての優勝。お互いの立場を尊重し合っての結果だった。
「4日間も休んだわりに体力もジャンプも問題なかった。信夫先生とずっと一緒に積み重ねたものが出ました。スポーツ選手としてやるべきことをしっかりできました」と浅田。佐藤とともに新たな一歩を記した。
浅田真央、恩師も驚く精神力/フィギュア(SANSPO.COM)
>現在、二人三脚で歩む佐藤信夫コーチ(69)は「今まで経験したことのない中での試合。重圧もあり、気の許せない状態だったと思う」。大会へ向けて最も気を配ったのは疲労の蓄積だった。「あの手この手で練習を中断する方向に持っていった。これまで毎日コツコツと努力を積み重ねていたから、体は動くと思っていました」と信頼の言葉を並べた。
真央、佐藤コーチと厚い信頼/フィギュア(SANSPO.COM)
>昨季から師事する佐藤信夫コーチの妻、久美子コーチが白色のスケート靴を好むと耳にし、今季は長年愛用したベージュから替えた。21歳は温かく支えてくれる周囲と、信頼関係を築き上げている。
真央ちゃんが頑張ったのはもちろんのこと・・・
佐藤コーチ、久美子コーチ、そして
真央ちゃんを支えてくれたすべての人々に感謝!
『知りたがり!Part.1』(YouTube)
『知りたがり!Part.2』(YouTube)