タラソワさん「日本人に出会って、私は変わった」
X BRANDというサイトに、タラソワさんの記事が掲載されていました。

c0206758_19392791.jpg

「日本人に出会って、私は変わった」
タラソワが考える“勝負強さの条件”





>浅田真央、荒川静香らを育てたフィギュアスケートの名コーチは、いかにして選手の力を引き出し、世界の頂点へと導くのか。ロシアの“女帝”が自ら語る。


私は「マキシマリスト」なの。最大限を追求し、限界に挑む。私はそうやって、教え子たちと向かい合ってきました。

たとえば、私がいま指導している男子選手(2013年ロシア選手権で優勝したマクシム・コフトゥン)のショートプログラムは、最高難度のジャンプを組み入れた構成になっています。見栄えのしない選手なので、4回転ジャンプを2種類入れたのです。

ショートでそんなリスクの高いことをする選手は、世界にもほとんどいません。公式戦で成功させたのは、彼が史上2人目でした。でも私は飽き足らず、さらに演技の後半でトリプルアクセルを跳ばせることにしました。ジャンプに関して言えば、現段階でこれ以上に難しい構成はありません。私は自分の教え子にはそこまで要求します。私自身、頂点を目指したいと思っていますからね。

もちろん、4回転を2本とも失敗してしまう可能性もあります。絶対に大丈夫だと断言できる選手などいません。ショートでは、一度の失敗が命取りになります。だからといって、挑戦しないという選択肢は私にはありません。いてもたってもいられなくなるの。何より、挑戦しなければ面白くないでしょう?

c0206758_19423673.jpg

もっと日本人のように

私はコーチとして、これまで数多くの五輪チャンピオンを育ててきました。金メダリストになるには才能と努力、どちらが重要かと聞かれることがよくありますが、どちらも必要不可欠です。どちらか一方が欠けていてもうまくいきません。才能と努力、両方を備えていなければならないのです。

いくら才能あふれる選手でも、努力をしなければ成功はつかめない。才能というのは、とてつもない努力があって初めて開花するものなのです。

もうひとつ、勝つための秘訣を教えましょう。それは、少しだけ「日本人になる」ということです。

日本人は、まったく私の認識を覆してくれましたよ。日本人選手がこぞって私のもとに教えを乞いに来るので、私は一時期、「日本の母」と呼ばれていたほどです。

数年かけて、日本の選手たちにみっちりと基礎を教え込みました。とりわけ、フリープログラムの作りかたについて、彼らの認識を変えようと努力しました。フリーとショート、それぞれにどう取り組むべきか、その認識を変えたかったのです。

日本人選手のプログラム作りに取り組むうち、彼らから新たな感情を引き出し、彼らの閉じていた蕾を開くという作業に、私はすっかり夢中になりました。日本人は、本当に練習熱心なんですよ!

そのうえ彼らは、コーチの言うことに口を出したりしない。質問さえしないのです。別に、コーチが聞く耳を持たないわけではありません。日本では、そうしてはいけないことになっているのです。コーチと話をしていたら貴重な練習時間がなくなってしまった、などということは、日本ではあり得ないのです。

ロシア人でも、そういうタイプの選手はいましたよ。かつての教え子で、アイスダンスのナタリア・ベステミアノワとアンドレイ・ブーキンの二人がそうでした。

リンクで私が「ナターシャ、わかった?」と尋ねる。すると彼女は一言、「はい」と返事をし、すぐに練習に戻る。そうやって、才能と努力を一体化させていきました。そして1988年のカルガリー五輪で、二人は金メダルを獲得したのです。

成功したければ、少しは日本人を見習うことです。あの人たちは倒れるまで練習しますからね。練習後にリンクサイドに倒れ込む姿を、よく目にしたものです。
[PR]
by patinage | 2014-03-21 19:46 | 新聞・雑誌・他メディア

浅田真央選手を応援しています♪
by patinage
プロフィールを見る
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
検索
ブログジャンル
ウィンタースポーツ